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複数の求人を比べるときの整理の仕方|比較表の作り方

複数の求人を比べるときの整理の仕方|比較表の作り方

気になる求人がいくつか見つかったあと、どれを選べばよいか決めきれずに手が止まってしまうことがあります。給与が高いところ、休みが多いところ、通いやすいところと、それぞれに良さがあるため、頭の中だけで比べていると同じところをぐるぐる回ってしまいやすいためです。

求人票は職場ごとに書き方も項目の並びも違うので、そのまま読み比べても差が見えにくいという事情もあります。片方には書いてあり、もう片方には書かれていない項目があると、書かれていない側を良いとも悪いとも判断できないまま保留になってしまいます。

この記事では編集部の視点で、複数の求人を同じ土俵に並べるための比較表の作り方を整理します。どの項目を縦に並べるか、記載がない欄をどう扱うか、点数をつけるべきかどうかまで、手順に沿ってまとめました。候補が3件以上に増えてきた段階で使える形にしていますので、求人選びの整理にご活用ください。

目次

比較表をつくる目的は差を見つけること

比較表の役割は、順位を自動的に決めることではありません。項目を縦に並べて横に候補を置くことで、どこが同じでどこが違うのかを見つけることが目的です。似ているように見えた2件でも、表にすると休日日数や手当の構成に差があると分かる、といった気づきが得られます。

もう一つの役割は、記載のない項目をあぶり出すことです。空欄が残った項目は「悪い条件」ではなく「まだ分かっていない条件」です。空欄をそのまま面接や職場見学で聞く質問リストに移せるので、確認漏れを減らす道具としても働きます。

なお、比較表を作る前に自分の条件の優先順位が決まっていると、並べる項目も自然に決まってきます。まだ整理していない方は譲れない条件の整理の仕方|転職軸に優先順位をつけるを先に見ておくと、表づくりがスムーズになります。

比較表に並べる項目の決め方

項目は多ければよいというものではありません。20項目も並べると埋めるだけで疲れてしまい、途中で更新が止まりがちです。目安としては10項目から15項目くらいに収め、自分の絶対条件と重視条件を必ず含める形にすると、無理なく最後まで埋められます。

分類並べたい項目表に書くときのポイント
お金月給の内訳、賞与、各種手当、退職金総額ではなく基本給と手当を分けて書く
時間勤務時間、残業の目安、年間休日、夜勤回数年間休日は数字、残業は月あたりの時間で書く
場所通勤時間、通勤手段、駐車場の有無片道の実測時間を自分で調べて書く
仕事診療科、病床数や規模、受け持ち人数数字で書けるものは必ず数字にする
環境教育体制、看護方式、スタッフの構成求人票の言葉をそのまま写して出典を保つ
制度雇用形態、試用期間、寮や託児所の有無適用条件があるかどうかも一言添える

お金の欄で気をつけたいのが、月給の総額だけを書かないことです。基本給が低く手当が厚い場合と、基本給が高く手当が薄い場合では、賞与や退職金の計算に差が出やすい傾向があります。手当の内訳が書かれていない求人は、空欄にして確認事項に回してください。

福利厚生は項目が多く、比較表では一つの欄に収まりきらないことがあります。寮や託児所、退職金など、金額に換算すると差が大きい制度もあるため、気になるものだけを別枠にする方法もあります。制度ごとの見方は福利厚生の見方|寮・託児所・退職金で確認したい点で整理しています。

表を埋めるときの三つのルール

比較表がうまく機能しないときは、たいてい埋め方に原因があります。次の三つを守るだけで、あとから見返したときの使い勝手が変わってきます。

  • 求人票に書いてある言葉をそのまま写す。要約したり自分の言葉に直したりしない
  • 書かれていない項目は空欄のままにし、想像で埋めたり良いほうに解釈したりしない
  • 数字は単位までそろえる。年間休日と月の休日、月給と年収を同じ欄に混ぜない
  • 情報をどこで得たかを書き添える。求人票、電話、面接で聞いた内容を区別する
  • 日付を入れる。求人の内容は更新されることがあるため、いつ時点の情報か残す

特に大切なのが二つ目です。空欄を「たぶん普通くらい」と埋めてしまうと、後から確認したときに条件が違って驚くことになります。空欄が多い求人が悪いわけではなく、掲載の方針によって記載量は変わります。空欄は確認の宿題だと考えて、そのまま残しておくのが安全です。

求人票の読み取りでつまずきやすい欄

月給の記載に幅がある場合、その幅が経験年数によるものなのか、夜勤回数によるものなのかで意味が変わります。年間休日の数え方も職場によって差があり、夏季休暇や年末年始を含める場合と含めない場合があります。こうした読み取りの注意点は看護師求人票の見方|見落としやすい項目と確認の順番で詳しく触れているので、埋める前に目を通しておくと精度が上がります。

点数化するかどうかの考え方

比較表に点数をつけて合計で選ぶ方法もありますが、慎重に使いたいところです。点数化すると全体の見通しは良くなる一方、絶対条件を満たしていない求人が他の項目の点で1位になってしまうことがあります。合計点が高いから選ぶ、という使い方をすると本末転倒になりかねません。

取り入れるのであれば、まず絶対条件で候補をふるいにかけ、残った求人に対してだけ点数をつける形が現実的です。重み付けをするなら、重視条件は2倍、希望条件は1倍といった簡単なルールに留めると、計算に振り回されずに済みます。点数はあくまで、迷ったときにどこで悩んでいるのかを見つけるための道具として扱うのが無難です。

点数を出したあとに違和感が残る場合、その違和感自体が重要な情報です。合計では2番目なのに気持ちが向く求人があるなら、表に入れていない条件が自分の中にある可能性があります。その条件を項目として追加してみると、本当に見たかった軸が浮かび上がってくることがあります。

表が埋まったあとに進めること

表が一通り埋まったら、まず空欄の一覧を作ります。空欄になっている項目のうち、自分の絶対条件と重視条件にあたるものは、応募前または面接前に確認しておきたい内容です。求人サイト経由であれば担当者に、直接応募であれば問い合わせの段階で聞ける項目もあります。

数字では埋まらない項目、たとえば職場の雰囲気や相談のしやすさ、スタッフ同士のやり取りの様子は、実際に見に行かないと分かりません。候補が2件から3件に絞れた段階で見学を申し込むと、表の空欄を一気に埋められます。見学時に何を見るかは職場見学で見るべきポイント|短時間で見極める順番で整理しました。

比較表は一度作って終わりではなく、情報が増えるたびに更新していくものです。面接で聞いた内容、見学で見た様子、条件提示の金額を書き足していくと、最終的な判断のときに材料がそろっている状態になります。手元に残しておくと、入職後に条件が話と違うと感じたときの確認にも役立ちます。

まとめ

複数の求人で迷うのは、情報が足りないからではなく、同じ形に整理されていないからというケースが多いようです。表という同じ枠に入れ直すだけで、比べられる部分と、まだ分からない部分がはっきりしてきます。

  • 比較表の目的は順位を決めることではなく、差と不明点を見つけること
  • 項目は10から15に絞り、自分の絶対条件と重視条件を必ず含める
  • 求人票の言葉をそのまま写し、書かれていない項目は空欄のまま残す
  • 点数化するなら絶対条件でふるいにかけたあとに限り、合計点だけで決めない
  • 空欄は確認事項として面接や職場見学に持ち込み、埋まるたびに表を更新する

表づくり自体に時間をかけすぎる必要はありません。最初は候補3件を横に並べ、項目も10個くらいから始めてみてください。埋めていくうちに、自分が本当に知りたかった項目が見えてきて、表のほうが自然に育っていきます。判断に迷う場面が出てきたら、表に戻って、どの欄で悩んでいるのかを確かめてみるとよいでしょう。

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