MENU

育児と両立できる働き方の選択肢|時短・日勤常勤・訪問看護

育児と両立できる働き方の選択肢|時短・日勤常勤・訪問看護

子どもの生活に合わせて働き方を見直したいけれど、看護の仕事を続けたい気持ちもある。そうした状況で、いまの勤務のままでは難しいのではないかと感じている方は少なくないようです。夜勤の回数、急な発熱での早退、保育の預け先の時間など、調整しなければならない要素がいくつも重なります。

ただ、両立の方法はひとつではありません。同じ職場で勤務の形を変える、日勤中心の職場に移る、訪問看護のように時間の使い方が異なる働き方を選ぶなど、複数の道があります。それぞれに向き不向きがあり、収入やキャリアの積み方にも違いが出るため、比べたうえで選ぶことが大切です。

この記事では編集部の視点で、育児と両立するときに整理しておきたい条件、選択肢ごとの特徴、職場を選ぶときに確認したい制度、そして両立を続けるための考え方をまとめます。どれが正解というものではなく、家庭の状況に合わせて選ぶための材料としてご覧ください。

目次

まず整理したいのは時間と急な対応の条件

両立の可否を分けるのは、多くの場合、勤務の内容そのものよりも時間の条件です。何時から何時まで働けるのか、通勤にどのくらいかかるのか、夜勤や休日出勤が可能なのか。これらを先に決めておかないと、求人を見ても比べる基準が定まらず、条件のよさそうな順に目移りしてしまいます。

もうひとつ重要なのが、急な対応が必要になったときの想定です。子どもの発熱で早退や欠勤が生じる場面は避けにくく、そのときに代わってもらえる体制があるかどうかで負担感が大きく変わります。誰がフォローに入る仕組みなのか、休みの申し出をどのくらい前にすればよいのかは、事前に確かめておきたい部分です。

あわせて、家庭内での分担も書き出しておくとよいでしょう。送りと迎えを誰が担当するのか、頼れる家族が近くにいるのか、病児保育を利用できるのか。自分だけで抱える前提で条件を組むと余裕がなくなりやすいため、使える支援を並べたうえで働き方を選ぶ形が現実的です。

主な選択肢とその特徴を並べて比べる

育児と両立しやすい働き方として挙がることが多いのが、時短勤務、日勤常勤、訪問看護、非常勤という形です。それぞれ時間の使い方も収入の考え方も異なるため、まずは特徴を並べて把握しておくと選びやすくなります。

働き方時間の特徴向いている状況気をつけたい点
時短勤務常勤のまま勤務時間を短くするいまの職場を続けたい、制度が使える利用できる期間や条件が職場ごとに異なる
日勤常勤夜勤がなく生活リズムが安定しやすいフルタイムで働きたいが夜勤は難しい夜勤手当がない分、収入の考え方が変わる
訪問看護訪問の予定に沿って一日が進む時間の見通しを立てて働きたいオンコールの有無や範囲を確認する必要がある
非常勤やパート勤務日数や時間を選びやすいまずは少ない日数から始めたい収入や保障の扱いが常勤と異なる
外来や健診の現場日勤中心で終業時刻が読みやすい傾向予定を立てて動きたい時期によって繁忙の波がある場合がある

時短勤務という選び方

いまの職場に残りながら勤務時間を短くする形です。人間関係や業務の流れを知っている環境のまま働けるため、慣れ直す負担が少ないという利点があります。一方で、時短で働けるのはいつまでか、対象となる子どもの年齢や申請の手順はどうなっているかは職場ごとに定めが異なるため、就業規則や担当部署に確認しておく必要があります。

短い時間で従来と同じ業務量を求められると、結局持ち帰りが生じてしまうこともあります。時間が短くなる分、受け持ちや役割をどう調整するのかまで話し合えているかが、続けやすさを左右する部分です。

日勤常勤という選び方

夜勤を外して日勤のみの常勤として働く形です。生活のリズムが安定し、保育の時間とも合わせやすくなります。ただし、夜勤手当が収入に占める割合は小さくないため、月々の見え方が変わる点は理解しておきたいところです。給与の内訳の考え方は看護師の給与の仕組み|基本給・夜勤手当・各種手当の考え方で整理していますので、比べる前に確認しておくと判断しやすくなります。

訪問看護という選び方

利用者宅を訪問して看護を行う働き方で、一日の予定が訪問件数で組まれるため、終業の見通しが立てやすいという声があります。一方で、オンコール当番の有無や頻度は事業所によって差があり、そこが家庭の状況と合うかどうかが判断の分かれ目になります。一日の流れや求められる力については訪問看護の働き方|1日の流れと向いている人・大変なところもあわせてご覧ください。

職場を選ぶときに確認しておきたい制度

制度があることと、実際に使われていることは別の話です。求人票や説明の場で制度名を確認したうえで、実際に利用している人がいるのか、どのくらいの期間使えるのかまで踏み込んで聞いておくと、入職後の見え方が変わってきます。

  • 時短勤務の対象となる条件と、利用できる期間の定め
  • 夜勤の免除や回数の相談ができる範囲
  • 院内保育所や託児の利用条件、預けられる時間帯
  • 子どもの看護のための休暇があるか、取得の実績があるか
  • 急な欠勤が出たときのフォロー体制と、申し出の手順

院内保育所や託児の有無は、両立のしやすさに直結する項目のひとつです。ただし、預けられる年齢や時間帯、夜勤時の対応可否は施設ごとに異なるため、あることだけで安心せず中身を確かめたいところです。こうした項目の見方は福利厚生の見方|寮・託児所・退職金で確認したい点で整理しています。

面接や見学の場で聞きにくいと感じる場合は、質問の形を工夫すると尋ねやすくなります。制度を使えますかという聞き方ではなく、同じような状況の方はどのような勤務で働いていますかと尋ねると、実態に近い答えが返ってくることがあります。

収入とキャリアをどう考えるか

働き方を変えると、収入の見え方も変わります。夜勤の回数が減れば手当の分が変わり、勤務時間が短くなれば基本の部分も変わります。ここを事前に把握しないまま形だけ決めてしまうと、後から生活設計に無理が出ることがあります。おおよその目安を出しておくと、家庭内での相談もしやすくなります。

一方で、育児期の働き方は一生続くものではありません。子どもの成長に合わせて勤務を戻していく前提で考えると、いまは時間を優先し、後で役割や分野を広げるという組み立て方もできます。数年単位で見たときにどうしたいかを一度書き出しておくと、目の前の選択に納得しやすくなります。

また、両立の負担は制度だけで決まるものではなく、周囲の理解によっても変わります。急な休みが出たときに気まずさが残らない職場かどうかは、見学時のやりとりや、スタッフ同士の声のかけ方から感じ取れる部分があります。数字に表れにくい要素ですが、続けやすさには大きく関わります。

まとめ

育児と看護の仕事の両立は、時間の条件を先に固めたうえで、働き方の形を選び、制度の中身を確かめるという順番で考えると整理しやすくなります。時短勤務、日勤常勤、訪問看護、非常勤といった選択肢はそれぞれ性質が違うため、家庭の状況と照らして比べることが大切です。

  • 勤務可能な時間帯と通勤時間、急な休みへの備えを最初に書き出す
  • 時短勤務は環境を変えずに済む一方、期間や業務量の調整を確認する
  • 日勤常勤は生活が安定しやすいが、手当の分だけ収入の見え方が変わる
  • 訪問看護は予定が立てやすい反面、オンコールの有無を必ず確かめる
  • 制度は名称だけでなく、利用実績と手順まで踏み込んで確認する

働き方の選択に唯一の正解はなく、同じ家庭でも時期によって最適な形は変わっていきます。いまの条件で無理なく続けられる形を選び、状況が変わったらまた見直すという前提を持っておくと、選択そのものが重くなりすぎずに済むはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次